20×32のグラサン
オルミゴンがマリナをフる時はマリナが19歳ってのもあったんだけど歳の差を理由にせず個対個として自分には好きな相手(アンバル)がいるから応えられない。ってはっきり言ったのでマリナもすっぱり諦めることが出来たんだけど、(この点未成年に片想いされる結ばれない大人の対応としては100点満点だと思うあの牛)グラナドとサンギナの場合その都度はっきり断ってるけどその理由が年齢だからしつこいグラナドは諦めきれなかったとこある。
君のことが好きではない、ではなくて子供相手に恋愛する気はない、だから諦めきれない感じ?ただ子供じみたワガママで相手に迷惑かけてるのは理解してるので、成人して、まだ熱を持ち続けていたら、そしてその時サンギナさんに愛する人がいなかったら。もう本気なのは相手も分かってくれてると知っているので、改めて想いを告げて個対個として考えてどう思ったかちゃんとカタをつけたいみたい。それでもグラナド個人としてダメならしっかり初恋を終わらせるつもりでもあった。6年間思い続けてきて20歳になっての告白は最後の賭けみたいなとこあったんじゃないかなぁ。
でも成人したグラナドという一人の人間として考えた時にサンギナさんに即答の拒否が出なかったというか、反射的に言葉に詰まって。また年齢差について言おうとしたからこれはもう押すしかないとなったしその場でぐいぐい近づいて俺は大人だし本気だってアピールした。この転機で結構立場が逆転するんじゃないかな。振り回す振り回されるの。
俺はずっと本気だし本気じゃなきゃこんなことになってないってサンギナさん手を自分の心臓に当てさせて、これまで彼が積み上げてきたズルい大人の言い訳を一つ一つ潰していって逃げ場を塞いで、掌越しに早すぎる心音と熱さにさらに言葉に詰まるサンギナさん32歳。恋愛経験はあるけどここまで情熱的暴力的な燃えるような熱さは初めてだといい。グラサンは炎に溶かされる氷がテーマなので。まぁグラナドも必死でいっぱいいっぱいなんだけどね。お願いだから俺自身を拒否しないでって願いが顔に出てる。畳む